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建通新聞社(東京)
2018/11/01

【東京】都 道路空間活用へ基礎調査開始

 東京都都市整備局は、公共空間の多様な活用に向けた基礎的調査を開始した。オープンカフェやイベントなど公共空間を活用した、にぎわいの創出や魅力向上の取り組みが広がっていることを踏まえ、区部の道路空間で利活用が期待できる地区を候補として抽出し、具体的な方策を検討する。
 道路をはじめとした公共空間では近年、オープンカフェの設置やイベントの開催、道路にウッドデッキやベンチを配置するパークレットなど、にぎわいの創出や地域の魅力向上、まちの価値を高める取り組みが進められている。都でも環状第2号線(新橋・虎ノ門間)で、車道空間の一部にオープンカフェの設置を認めるなど、都道をにぎわいの場として活用し、まちを活性化させる取り組みを始めている。
 こうした動きを踏まえつつ、今後、都内での公共空間の多様な活用を促すため、公共空間の利活用に関するさまざまなニーズや荷さばきなど交通の視点も踏まえ、活用に必要な要素や条件を整理する。
 公共空間活用に関する全国での事例を収集し、課題や解決策、事業実施に当たっての工夫などを整理するとともに、利活用に関わりのある組織や個人にヒアリングを実施し、都内での公共空間活用のニーズ、活用に当たっての課題などを確認する。
 その上で、区部全ての道路を対象に、沿道建物の用途や間口の広さ、道路幅員などを把握し、日中の時刻別の滞在者数を集計して、各道路のにぎわいの状況を確認。これを基に、道路空間の利活用が期待できる地区を抽出し、利活用を進めるための方策を検討する。
 基礎調査業務は計量計画研究所(新宿区)が担当し、年度内に成果を取りまとめる。

提供:建通新聞社