指宿有料道路を管理運営している県道路公社(渡邉敏晴理事長)は10月31日、初めて発注見通し(同29日時点)を発表した。件数は、U期区間の法面対策13件、山田ICのフルインター化関係7件など計24件を予定。各ランプの設置に向け道路改良や橋梁下部工など5件を一般競争入札により発注する。
頴娃IC〜谷山IC間のU期区間では、老朽化した法面のうち、特に表面に変状が見られるなど、早急な対策が必要と判断されている個所から着手。29カ所のうち17年度末に5カ所を16工区に分け着工した。18年度は14カ所で対策を施す計画でこれまでに、4件が発注済みで年内に13件を予定している。
山田ICは、鹿児島市街地方面にしか乗り降りできないハーフ状態。利便性向上に向け、谷山方面にも利用できるようにフルインター化する。総事業費は約36億円を見込む。17年度末に第1弾の工事を発注しており、道路改良に伴い山切り2カ所で約13万m3の土砂を搬出する。
年内までに、Aランプ橋(A1、A2)とEランプ橋(A2)の下部工を発注。その後、年度末までにEランプ改良やAランプ法面の土木やEランプ橋(A1、3号函渠)の構造物を見込む。
なお、18年度の事業計画によると、山田ICのフル化等に約20億円、U期区画の舗装補修等は約2億1000万円、V期区画の路側維持管理業務等には約2億5000万円を配分している。