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秋田建設工業新聞社
2018/10/31

【秋田】し尿処理施設の移転改築/12月議会での発注方式報告目指す

 大館市環境課は、し尿処理施設の移転改築を行うため、PFI導入可能性調査について有限責任監査法人トーマツに委託しており、11月上旬に成果物を精査して市長に方針を示し、12月議会に報告して平成32年度から2カ年で建設するスケジュールで進めたい考えだ。
 現在のし尿処理場(環境センター)は、昭和59年に完成した鉄筋コンクリート造2階建て(1部BF)、延べ床面積2,840u規模の施設で、1日あたりの処理能力は160kℓ、標準脱窒素処理方式で稼働しているが、老朽化に伴い新設する。建設地は県事業で工事を進めている県北地区広域汚泥処理施設の隣接地。
 現時点での建屋規模は約900uで、基本計画時における施設整備は約16億円と試算している。発注方式は設計、施工、維持管理、運営を一括で発注するDBO方式、または民間事業者が施設を建設し、施設完成直後に公共に所有権を移転、民間事業者が維持管理と運営を行うPFIのBTO方式で検討している。
 同課では、31年度当初予算で関係事業費を確保する方針。その後、発注支援業務を委託し、実施設計・施工を発注する。時期は31年度の後半を想定しており、同年度中の契約で32年度の着工、33年度中の完成を目指す。
 また、現施設解体は34年度以降となる見通しで、解体費は7億円程度が必要と試算している。
 なお、施設用地測量は小笠原測量設計事務所が、生活環境影響調査はエヌエス環境がそれぞれ担当した。

提供:秋田建設工業新聞社