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建通新聞社四国
2018/10/30

【徳島】新町川橋の上部工施工計画検討開始

 徳島県の四国横断自動車道新直轄区間で計画されている「新町川橋(仮称)」の上部工事について、施工方法等を検討する検討会が設置され、23日に国土交通省徳島河川国道事務所で初会合が開かれた=写真。箱桁橋において最大支間長が250b(国内最大級)の橋梁について、架設から維持管理までを見通した品質の確保、長寿命化および安全施工を目指し、検討を進めていく。
 検討会では▽桁の製作および地組(溶接)に係る施工計画▽現場での桁架設・溶接に係る施工計画▽品質確保、安全施工に関する事項−について審議する。当日は要綱の決定の他、委員長に東京都市大学の三木千壽学長を選任し、審議に入った。
 三木委員長は、「橋梁は100年保証の時代に入っただけでなく、100年たったところで所要性能を有していることが要求されるようになっている」と社会資本のよりいっそうの品質確保と長寿命化対策の重要性を強調した上で「新町川橋では、架設時や風の問題はもちろん、維持管理−特に腐食と疲労の問題、この二つをどうしていくかがメインの課題と考えている。維持、メンテナンスまで含めて一通でものを考え、新町川橋を立派なものにしたい」とあいさつした。今後は桁架設が完了する2020年9月ごろまでに4回ほど会合を重ね、学識経験者や専門的知見を有する関係者による指導・助言を行っていく。
 新町川橋は、徳島市の新町川河口部に整備する橋梁で、橋長500bの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。最大支間長250bは箱桁橋において国内最大クラスとされる。上部工の施工に当たっては、環境の厳しい河口部に架設するため、外面のボルト添接構造を極力なくし、桁重量を低減させ、溶接による接合を基本として計画している。
 施工は川田・横河・MMB特定建設工事共同企業体、設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区)が担当している。

提供:建通新聞社