日本工業経済新聞社(山梨)
2018/10/30
【山梨】中部横断自動車道長坂以北は一体的に 期成同盟会が要望活動
本県を含む4県と沿線市町村で構成する中部日本横断自動車道建設促進期成同盟会(会長・後藤斎山梨県知事)は29日、都内で大会を開催。全線の早期完成をはじめ、長坂から八千穂間における一体的な環境影響評価着手などの内容を盛り込む要望活動を国土交通省などへ行った。
要望は関東地方整備局、中日本高速道路および国土交通省に対して行われ、中部日本横断自動車道は東名、新東名、中央、関越および北陸の5つの高速道路を有機的に連結して、臨海工業地帯と内陸工業地帯との緊密な連携、物流体系の再編、交流圏の拡大、広域的観光ゾーンの形成などを促進し、沿線地域の産業・経済・観光・文化等に大きな活力を与えるとの整備効果を訴えるとともに、広域的防災体制を強化する緊急輸送路としての役割を担う住民の安全安心に不可欠な「命の道」であるとして、次の6項目を要望に挙げている。(原文のまま)
◇静岡・山梨・長野・新潟の4県を結ぶ「中部日本横断自動車道」について、早期に全線を完成させること
◇中部横断自動車道新清水JCT〜六郷IC間について、災害に強い信頼性の高い道路づくりと更なるコスト縮減に努め、平成31年度までの一日も早い全線開通を図ること
◇上信越自動車道信濃町IC〜上越JCT間について、平成31年度までの4車線化事業の完成に向けて、確実な整備進捗及び部分供用を図ること
◇中部横断自動車道(仮称)長坂JCT〜八千穂高原IC間について、全区間一体で環境影響評価の手続きを速やかに進め、早期事業化を図ること
◇高規格幹線道路を始めとした基幹道路網は、物流の重要な路線であることから、重要物流道路として早期に指定し、機能強化や整備の重点支援を行うこと
◇我が国の道路整備が着実に実施出来るよう、平成31年度道路関係予算は要求額を満額確保するとともに、事業を更に加速させるための平成30年度における大型補正予算を速やかに編成すること