建設新聞社
2018/10/30
【東北・宮城】理知の杜が敷地72万uの旧名取スポーツパークを取得
学校法人・理知の杜(長野県松本市村井町3の6の25 麦島善光理事長)は、宮城県名取市にある旧名取スポーツパークを所有者である東北電力から10月29日に取得した。
同法人では、運営する学校教育のための運動施設として活用するほか、地域での利用も可能な施設として健康増進や地域の活性化にも貢献する施設利用を目指す。今後、早期の利活用に向け施設の状況を把握するための調査を進めるとしている。
旧名取スポーツパークは、名取市愛島塩手滝沢1の6地内に東北電力グループの総合体育施設として、1994年に全体竣工し、98年から一般開放を行い各種競技大会の会場ともなっていた。
しかし、2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けたことや震災後の東北電力の厳しい経営状況などを踏まえ、12年6月30日に閉鎖した。
今回取得した旧名取スポーツパークの概要は、敷地面積が72万平方bで、内部には陸上競技場、フットボール場、野球場、テニスプラザ、サブグラウンドとなっている。
各施設の規模は陸上競技場がトラック(一周400b・8コース)、フィールド(105×68b)、観覧席(メーンスタンド・椅子席約1323席、その他スタンド・芝生席約9000席)。
フットボール場はサッカーやラグビー等に使用可能なフィールド(155b×88b・天然洋芝張舗装)、観覧席(盛土スタンド約500席)。
野球場は両翼98b、中堅122bで内野がクレー舗装、外野が天然芝、スコアボードが磁気反射式。ほかに照明設備6基(最大照度・内野1000ルクス、外野500ルクス)。収容人数は8807人(内野:ベンチ席1807人、外野:芝生7000人)。
テニスプラザは人工芝舗装のコート6面、観覧席がメーンスタンド(椅子席1000席)、クラブハウス(W造平屋建て)。サブグラウンドは陸上(運動会)、軟式野球、ソフトボール、サッカー、ラグビーほかに可能な112b×135b(混合土舗装)の施設で、ほかにバックネット2カ所、ダッグアウト4カ所となっている。
提供:建設新聞社