徳島市が建設を計画している新ホールについて、現在解体中の文化センター敷地を建設候補地として検討する「第2回徳島市新ホール整備検討会議」が22日に開かれ、市が提示した四つの計画案について審議した。建物案は延べ床面積で約7800〜約8500平方b、建設工事費の目安(設計費含む)は67〜77億円程度、開館時期は以前の駅西案が2025〜26年度であったのに対して今回の4案はいずれも23年度の開館が可能としている。
今回、計画案は事務局の市とコンサルタントの空間創造研究所(東京都渋谷区)から説明。資料として四国内の主なホールの利用状況、ジャンル別利用状況、主催者別利用状況、想定される利用形態、全国の劇場や音楽堂等の維持管理収支例、近年整備された他県ホールの状況、計画案(4案)、開館までのスケジュール、事業手法が提示され意見交換が行われた。
委員からは「規模が小さいのであれば質(中身)のいいものを」、「舞台とリハーサル室の規模は同程度にできないか」などの意見が寄せられた他、利用形態について資料の内容を審議した。また、「鳴門市文化会館の1500席が埋まるのは第9演奏の時くらいでは」、「あわぎんホールは800席」と、県内の他施設についても比較検討した。
会議は11月5日までにあと2回開く予定(第3回会議は10月29日)。候補地として優先検討中の文化センター敷地(徳島市城内1)は面積4538平方bで、長年使用してきた大ホールの固定座席数は1151席だった。
今回、第2回会議には全委員8人が出席。会長の山中英生徳島大学大学院教授は、最後に同会議について「要求水準を考えるいい機会。この都市にとってどのような運営がいいのか、プランの見直しが必要か検討させてほしいなどと総括し締めくくった。
提供:建通新聞社