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日刊建設タイムズ社
2018/10/27

【千葉】坂本改良工を公告/県安房土木の市原天津小湊線改良/一括発注で工事加速/補正で債務18億円

 県安房土木事務所は、社会資本整備総合交付金事業として、主要地方道市原天津小湊線(坂本工区)の道路改良事業を進めている。地元からの要望を受け2020年度に開催が予定されている日蓮上人800年祭に間に合わせるため、20年度の完了を目指している。9月補正予算で限度額18億円の債務負担行為を設定。一括で工事を発注することで工事を加速する。工事は26日に「社会資本整備総合交付金工事(坂本・改良工)」の総合評価一般競争入札を公告した。入札は同時提出型の試行対象。
 工事は共同施工方式で、ICT活用工事(土工)の試行対象。構成員は2者ないし3者で、資格要件は▽土木工事の特定建設業の許可を受けてから3年以上の営業実績▽土木一式工事の格付けA等級▽県内に本店または営業所――など。代表者は過去15年間に同工事と同種工事(補強土壁工を含む道路工事)を元請けとして施工した実績があることなど。
 協定書の提出期間は来月8日まで。技術資料の提出を来月27日から28日まで受け付け、12月19日に開札する。工期は520日間。設計はパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区神田錦町3―22)。
 工事場所は鴨川市天津地先。波切不動尊付近の狭あい屈曲区間で、切土及び補強土壁を用いた盛土を施工する。工事延長は約213・2m。工事規模は切土約4万40立方メートル、盛土約6万3062立方メートル。補強土壁工約4万2000u、吹付工約2万8000u。
 工法は補強土壁工(ジオテキスタイル)、現場打吹付法枠。構造形式は切土掘削、吹付法枠、補強土壁、機械盛土。主要資材は鋼製ユニット4226u、ジオテキスタイル2万3502u、ネジ節異形棒鋼3284・2m、側溝1075m。
 同路線は、京葉地域と外房を結ぶ重要な幹線道路で、沿道は清澄山や養老渓谷に代表される豊かな自然に恵まれ、観光道路としても機能している。しかしながら、道路は幅員が狭く屈曲し、急峻な地形から降雨等の影響受けやすく法面崩壊の恐れもある。このため1991年度から改良事業を進めている。
 事業の全体延長は約2720m。幅員は6・0m(全幅11・0m、片側歩道)。工事は1工区1000mと2工区1720mに分けて実施。1工区は05年度に供用を開始。現在は2工区で事業を実施している。総事業費は約67億7300万円を見込む。昨年度までに事業費30億900万円を投入し、事業費ベースの進捗率は昨年度末で約44・4%となっている。k_times_comをフォローしましょう
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