九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所は、指宿港海岸(湯の浜地区)の海岸保全施設整備に伴う公有水面埋立を計画している。施行場所は、水深が浅いため最初に仮設道路を設置する必要があり、第一弾の構造物撤去および仮設工に向けた手続きに入った。2018年度内にも本体着工し、工期は約4年間を見込む。
埋め立ては、直轄により緩傾斜護岸等で外周を整備して閉水域とする。その後、指宿市は公共残土投入により、緑地広場等を設ける。面積は直轄が1万334.31u、同市が3万4588.01uの計4万7928.32u。
手続きは、港湾管理者の県が、国の承認願書と同市提出の免許願書を審査中。工作物は、緩傾斜(階段ブロック)式で、背後に整備する各護岸は方塊ブロック式。埋立土砂は、同市西方の公共残土(1万6000m3)を投入する。
市施行分は、埋立土砂に公共残土7500m3を活用。国施行の護岸整備によって埋立区域が外界と遮断され、密水域となった個所から順次整備する、主な用途は、公園や緑地広場を予定している。
発注に向け手続きに入ったのは、対象が北側端から逆瀬川までの205.9mを2工区に分け整備する。主な工事内容は構造物撤去・コンクリート取り壊しや消波ブロック撤去・仮置、仮設陸閘設置など。開札は12月4日に実施する。