神奈川県は、2017年度の官公需実績をまとめた。工事は全部局合計で855億7759万3000円を契約しており、うち、中小企業者向け実績が占める割合は80・3%(687億1766万3000円)だった。前年度に比べて1・1ポイント上昇している。全部局の中で契約額最多の429億5432万4000円だった県土整備局の中小企業比率は4・7ポイントアップの90・1%(386億8593万7000円)となっている。
官公需は、国や地方公共団体などによる工事発注、物品購入などで、随意契約を含めた全ての契約が対象。資本金の額か出資の総額が3億円以下、または常時使用する従業員の数が300人以下の会社・個人を中小企業者と定義している。
県は17年度に全19部局で10万9049件・1755億0818万6000円を契約。このうち、工事(調査、設計など除く)は9989件・855億7759万3000円だった。件数ベースの中小企業比率は93・5%(0・1ポイントダウン)。
部局別に見ると、県土整備局の中小企業比率は、金額で4・7ポイントの上昇、件数で0・4ポイントの下落となった。企業庁の中小企業者向け実績は2050件(0・2ポイントダウンの92・6%)・163億6401万8000円(0・3ポイントダウンの76・1%)だった。
この他の主な部局の中小企業者向け実績は、教育局で2576件・25億0365万4000円、環境農政局で374件・15億1574万円、総務局で90件・31億1721万9000円。中小企業比率が前年度を上回ったのは、環境農政局の件数、金額など。
会計局、監査事務局、労働委員会事務局、収用委員会の契約実績はなかった。
提供:建通新聞社