自然と調和し、安心して次の100年へと住み継がれる里山でのくらし コンセプトは里山での暮らし・街並み・自然環境を考慮した次世代に住み継ぐ住まい。在来軸組み工法の木造2階建て延べ228平方メートル。審査評は、一定の住環境性能を担保しながら、地域の自然環境や風景、暮らし方に寄り添う家づくりを行っている。非常に好感が持て、今後も誠実かつ良質な家づくりを続けてほしい。
永和グループのクリ英ター永和(鯖江市吉江町、天谷泰三代表取締役)が提案する住宅〈白樺並木〉が、今年のグッドデザイン賞に輝いた。昨年度に続く受賞で、2年連続の快挙となった。
天谷社長は「しっかり作れば受賞可能」と自信を深め、前回が同社住宅展示場だったのに対し、今回は一般の戸建て住宅が対象とあって感慨もひとしお。「施主の気持ちを十分に汲み取ることができた」と受賞の重みを噛みしめる。また前回同様に、設計を担当したデザイナーの木村次郎氏は「百年受け継がれた暮らしを今後もつないでほしい」などと願いも込めて話した。
高品質で満足度も向上へ/自然と共存するアイデアなど随所に
天谷社長は今受賞を機に「高品質で満足度を益々高めたい」と一層のブランド力向上にむけた抱負を語る。
木村氏は次の100年へ住み継ぐ、自然と共存する、住み手の営み方に則する、街並みを形成するコンセプト4つを明示した。
自然と共存するデザインとしてはコミュニケーションボイドを活用=写真。2階のサンルームを木格子の床とし、1階の薪ストーブの暖気の取り入れ口と世帯間のコミュニケーション、自然採光、通風口を兼ねる工夫を図った。