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日刊建設タイムズ社
2018/10/26

【千葉】旧小湊中などで3案/鴨川市の小湊小・中等跡地活用/小湊小は民間公募検討/検討会議に内容説明

 小湊小・中学校跡地の活用を中心とした地域活性化策の検討を進めている鴨川市は、24日に開いた「第3回小湊小・中学校の跡地利用を中心とした地域の活性化を考える会議」(検討会議)に100人会議で検討した「小湊地域の活性化案(活用の方向性)」を提示し、説明した。活性化案によると、小湊小は民間事業者を公募。旧小湊中、小湊スポーツ館、小湊幼稚園、ひかり保育園は市が整備、活用することを想定し、3案を提示。活用方法は多世代交流の場、店舗、飲食施設、駐車場などが示された。
 活性化の検討対象は、統合により廃校となった旧小湊中学校と本年度で廃校が予定されている小湊小学校で、周辺の小湊スポーツ館、小湊幼稚園、ひかり保育園及び津波避難タワーなどを一帯として、小湊地域全体について活性化策を検討している。
 活性化案では、小湊小学校は活用事業者を公募し、校舎を合宿所や大学のセミナーハウス、集合住宅、寄宿舎、寮などに活用。体育館は現行の利用方法に加え、ホールなどとしても活用し、グラウンドは様々な用途に転用できるようにする。
 旧小湊中、小湊スポーツ館、小湊幼稚園、ひかり保育園は、市が整備、活用することを想定し、3つの活性化案を提示。旧小湊中は、活性化案1で、多世代交流の場としての活用や学習的機能、公民館的機能の付与を検討。活性化案2は、店舗、飲食施設として活用し、2階を貸し事務所や日蓮上人の関連施設を設置する。活性化案3は既存の建物をすべて除却し、駐車場を整備する。
 また、小湊スポーツ館はシャワー室の設置を検討。小湊幼稚園とひかり保育園は、活性化案1で現状維持。同2では室内遊び場、集会場として活用し、同3では、これに店舗等を加える。
 施設改修の概算工事費は、活性化案1が1億8400万円〜1億9800万円、同2が2億2150万円〜2億3550万円、同3が2億5100万円〜2億6550万円。同1は幼稚園、保育園が現状のままとなるため工事費が低く抑えられる。
 民間事業者を公募する場合は、来年度で募集方針を決めて、20年度で運営事業者を募集・決定し、21年度から運営を開始する。市が事業を実施する場合は、幼保の休園時期によってスケジュールが異なる。19年度末で休園する場合は、来年度で進入路工事、本体の基本・実施設計を行い、運営方針を決定。20年度に着工し、21年度の共用開始を目指す。20年度まで存続する場合は、幼保に影響のない小学校部分を先行して整備し、休園後に中学校校舎を整備する。このため小学校は来年度で基本・実施設計を行い、20年度で着工し、21年度で供用を開始。中学校は来年度で基本設計、20年度で実施設計を行い、21年度に着工し、22年度の共用開始となる。
 100人会議は来月開催する第6回会議で最終案を議論し、100人会議の議論を踏まえ、12月に開催する検討会議で最終案を確認する。
 100人会議は、小湊地区の住民、学生、市民などで構成し、検討会議はPTA関係者、産業関係者などで組織する。このほか、検討組織としては庁内のプロジェクトチーム、庁内検討会議で検討を進めている。k_times_comをフォローしましょう
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