全国建設業協会がまとめた47都道府県協会の会員企業数(6月末現在)で、本県が733社と最多を維持していることが分かった。ピーク時から400社近く減少したものの、700社を上回っているのは本県と熊本県のみ。最盛期で3万社を超えていた全国の総数は4割減の1万8000社台という状況だ。
県建設業協会(藤田護会長)の会員企業数は、2001年度の1113社をピークにマイナス基調に入り、08年度まで毎年20〜30社ずつ減少。09年度は倒産件数の増加も相まって前年度比マイナス69社の大幅減となる845社、10年度には700社台へと突入した。ここ数年、下げ幅は縮小しつつあるものの、ピーク時と比べると34%(380社)も減少。ただ、全国最多は維持している状況だ。
全国の総数は1万8661社で、最多だった1995年度(3万1069社)から40%減少した。各都道府県協会の会員企業数をみると、本県(733社)に次いで多いのは熊本の708社で、700社を超えているのはこの2県のみ。ほか、600社台が兵庫(648社)、岡山(632社)、奈良(628社)、和歌山(614社)の4県、500社台は北海道(593社)、茨城(555社)、福井(547社)、岐阜(546社)など10道県となった。
一方、最も少ないのは大阪の61社。広島(85社)を含む2府県が100社を切っている状況にある。都市部では、民間工事の需要が高い福岡(111社)や愛知(140社)、東京(235社)も少なく、公共事業への依存度がその数に表れているようにみえる。