県は4日、鹿児島市南部地区に整備する特別支援学校の施設整備基本構想案を公表した。校舎や屋内運動場などを合わせて建築物の延べ床面積を1万6700u以内とする。また、2018年度内には基本設計の公募型プロポーザルを公告する計画で、23年4月の供用開始を目指す。
建設地は、鹿児島市西谷山2丁目32街区(県立農業試験場跡地)で、敷地面積は約2万3800u。
計画では、知的障害を38室(小学部16室、中学部11室、高等部11室)、肢体不自由を12室(同6室、同3室、同3室)、重複障害を25室(同10室、同6室、同9室)の計75室で構成する普通教室をはじめ、共用室特別教室、管理関係室などを計画。校舎の延べ床面積は1万3800u以内と設定した。
また、更衣室や体育準備室を設ける屋内運動場は同1000u以内、シャワー室やトイレなどを含む(温水)プールで同700u以内、食堂・厨房は同910u以内とし、農業実習室などの屋外学習施設等を290u以内にし、合わせて建築物の延べ床面積を1万6700u以内で想定している。外構はグラウンドや駐車場、遊具、手・足洗い場の整備を予定している。
整備スケジュールは、18年度内に基本設計の公募型プロポを公告する計画で、順調に進めば19年度以降で実施設計に着手し、本体着工は20年度になる見込み。供用開始は23年4月を予定している。
なお、基本方針は@特別支援教育を推進A児童生徒の主体的な活動を支援B安全でゆとりのある施設整備C地域と連携した共生社会との実現−を掲げる。