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鹿児島建設新聞
2018/10/19

【鹿児島】県発注入札事務誤り/既に22件発生 増加基調で推移

 県発注の2018年度入札事務誤りが、8月末時点で22件発生していることが分かった。発注件数が多い土木部は、17年度の同時期と比べて8件増の14件、農政部は7件プラスの8件となるなど、現時点で17年度の総件数26件に迫る勢いで増加基調。原因は、単価や数量、歩掛りの入力ミス等による設計額の積算誤りが多くを占めている。 

 土木部は、13年度が35件、14年度は35件、15年度は26件、16年度は25件、17年度は20件でそれぞれ推移。主な原因は、設計額の積算誤りをはじめ、公告・指名通知の内容誤りで、業者からの指摘を受けて判明するものが多い。 
 農政部は、12年度が1件、13年度は5件、14年度は5件だったが、15年度に29件と大幅に増加したあと、16年度に10件、17年度は6件と減少に転じた。 
 主な対応策は、設計書作成時および精査時の留意点として、積算誤り事例集を毎年度改訂し、最新情報の共有化による類似の誤り防止を図っているほか、研修会等によりスキルアップを図っている。 
 森哲志監理課長は「チェック体制の強化等により人的ミスをなくし、入札事務誤りを極力ゼロに近づけたい」と話した。 
 なお、県警察本部では積算誤り等による入札の取り消しは16年度に1件発生。入札不調等は18年度1件、17年度5件、16年度4件発生している。 
 発生件数等は、10日から始まった県議会決算特別委員会で工事発注を行う土木部(11日)、農政部(12日)、環境林務部(16日)、商工労働水産部(17日)の公共4部のほか、18日のPR・観光戦略部と警察本部の審査が終わったことを受け、集計したもの。

 
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