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滋賀産業新聞
2018/10/26

【滋賀】県道路公社 新宿橋の架替え

 滋賀県道路公社は、国道477号の4車線化事業にともない実施する真野川を渡る「新宿橋」の架け替えについて、近く詳細設計業務に入る。このほど事後審査型一般競争入札を公示したもので、29日に開札して担当コンサルタントを決定、来年3月末までに業務を完了させる。工事については、2019年度に仮橋建設、2020〜2021年度に河川拡幅、2022〜2023年度に本体工となる橋梁整備―との約5ヵ年計画によるスケジュールが想定されるところだ。
 新宿橋(大津市真野3丁目地先)の架け替えは、2016年1月に国の認可が下りて事業化された、琵琶湖大橋の耐震化および前後の道路の4車線化を行う「第6期事業」の一環となるもの。同事業で、現状2車線の大津側(湖西道路真野IC―琵琶湖大橋交差点間)L1・9q、守山側(琵琶湖大橋東詰―水保町中野両交差点間)L1・0qをそれぞれ拡幅する。2029年までを全体完了目標とするが、特に新宿橋周辺では交通渋滞が深刻で、早期の整備実現を望む声が上がっている。
 現在は、新橋梁の予備設計および仮橋の詳細設計がほぼ完了した段階(担当=東洋技研コンサルタント且賀営業所)。新宿橋現橋は、太鼓橋状となっており見通しが悪いため、真野川の川幅(延長約300b区間)を拡げて水深を浅くした上で、平らな橋に架け替える計画。新橋梁は延長が77・5b×幅員が26・55bの単純鋼床版箱桁橋。基礎は逆T式橋台2基で、場所打ち杭による構成。施工は@上流部での仮橋建設A河川拡幅B新橋梁建設―の順序で施工を進める。
 同橋梁は大津市が「都市計画道路3・4・21号」上で新設を計画する橋梁(L68b程度)ときわめて近接するため、両橋梁の施工計画を一括して道路公社が大津市から受託する可能性もあり、これについては公社と市で協議を進めている。
 なお大津市の所管する都市計画道路3・4・21号は、びわこローズタウンと仰木本堅田線間を結ぶ路線で、市はこれまで全体を3工区に分けて整備を進めてきており、区間のうち第1・第3工区は完了し、橋梁整備を含む第2工区約340bが未着手。第2工区の土工区間は周囲が農地であるため、整備にあたって仮設道路の整備も必要となる。

提供:滋賀産業新聞