神奈川県は、営農を続けながら太陽光発電を行う「ソーラーシェアリング(営農型発電)」について、各種手続きや発電設備設置などを支援するサービスプランを募集している。要件を満たしたプランは、「かながわソーラーシェアリングバンク」に登録し、広く周知する。募集期間は11月16日まで。
応募書類の提出先は産業労働局産業部エネルギー課太陽光発電グループ。
ソーラーシェアリングは、農地に支柱などを立て、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、太陽光を農業生産と発電で共有する取り組み。営農を続けながら、農地の上部空間を有効活用することにより発電収入を得ることができるため、農業経営をサポートするメリットもあるという。
今回、募集するのは、▽事業計画認定申請の支援▽系統連系協議(接続契約・特定契約の締結に係る手続き)の支援▽農地一時転用の許可申請の支援▽発電設備の設計・設置工事―など、ソーラーシェアリングに関する流れを一貫して提供するサービスのプラン。
プランが登録された事業者は、県内農業者、または県民とサービス契約を交わすことが可能になる。
なお、2017年3月末現在、営農型発電設備の設置に関わる許可実績は全国で1269件。このうち、神奈川県内は12件となっている。
提供:建通新聞社