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北陸工業新聞社
2018/10/24

【富山】農業振興、豊かな地域の保全へ/庄川左岸農地防災完工式開く/北陸農政局 

 北陸農政局は23日、砺波市のロイヤルホテル富山砺波で、「国営庄川左岸農地防災事業完工式」を開いた。同局と県、関係市(砺波・高岡・南砺・小矢部市)、関係土地改良区等から約230人が出席し、事業完了の節目を盛大に祝った。
 奥田透北陸農政局長は式辞で、「事業推進にご協力とご尽力を賜った皆様に、敬意と感謝の意を表したい。庄川左岸地区は県内有数の農業地帯だが、都市化の進展等により用排水路の能力が不足。広範囲で洪水被害が頻繁に発生していた。そのため、用排水路の流下能力を本来有する機能に回復させ、農地の湛水、用排水路の被害を防止し、農業生産の維持・農業経営の安定を図り、併せて国土の保全を目的に平成21年度から事業着手した。供用した施設では、既に洪水軽減の効果が発揮し、今後さらに効果発現の地域が広がる。当地域の農業の一層の振興と、豊かな地域社会の保全に重要な役割を果たすものと確信している」と話した。農林水産省農村振興局の太田豊彦次長が大臣のあいさつを代読。
 馬淵誠司北陸農政局庄川左岸農地防災事業所長の事業経過報告の後、来賓を代表し、石井隆一知事と堂故茂参議院議員(県土地改良事業団体連合会会長)、高野行雄県議会議長がそれぞれ祝辞を寄せた。最後に、庄川左岸地区用排水対策促進協議会会長の夏野修砺波市長が謝辞を述べた。
 終了後、同協議会主催の「国営庄川左岸農地防災事業完工祝賀会」も開催。米原蕃県議の祝辞後、協議会副会長の高橋正樹高岡市長の音頭で乾杯し祝宴に移った。同副会長の桜井森夫小矢部市長の万歳三唱で閉会。
 国営の今事業には、10カ年に総事業費270億円を投入。主要工事として、庄川放水路新設・改修6・9キロ、荒又排水路新設7・0キロ、岸渡排水路新設・改修4・7キロ、洪水調整池新設2カ所、水管理施設などが整備された。附帯県営事業も10(平成22)年度から整備に着手しており、23年度に完了する予定。

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