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建通新聞社(東京)
2018/10/23

【東京】都 大田合庁改築基本設計、昭和に

 東京都財務局は「大田合同庁舎(仮称)(30)改築工事基本設計」を昭和設計(港区)に委託する。プロポーザル方式で選定し、10月22日の見積もり合わせで同社の提示した3596万4000円(税込み)で契約することを決めた。老朽化した大田都税事務所を取り壊し、跡地に大田区の施設を合築した新たな庁舎を建設する計画。23日に随意契約を結んで設計作業をスタートさせる。2022年度に着工する考えだ。
 大田都税事務所(大田区西蒲田7ノ11ノ1)の現庁舎の規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ5112平方b。一定の耐震性は確保しているものの、1969年の完成で建物や設備の老朽化が著しく進行し、手狭になっている。
 敷地面積(1416平方b)が限られており、改築に当たって仮庁舎を設置する都有地がなく、民間の建物を借りることは期間や費用面で課題が多い。そこで、大田区民センターの敷地を借り受けて仮設庁舎を設置し、既存庁舎を解体。大田区の蒲田西特別出張所・地域包括支援センターを合築した庁舎を新築することで、行政機能を集約して利便性を高めるとともに、それぞれの施設を単独で整備するケースに比べてコストも縮減する。
 合同庁舎は延べ床面積7390平方bの規模を想定。低層階に駐車場や区施設、その上部に都税事務所を配置する。敷地の用途地域は商業で、建ぺい率80%、容積率500%。基本設計の中で、敷地の制約などを踏まえた最適な施設の配置や構造、規模、施工計画などを固めていく
 20年2月12日を履行期間に基本設計を行い、引き続き同社で21年度までの納期で実施設計を進める。並行して21年度に既存庁舎の解体工事を実施。22〜24年度の3カ年で新庁舎を建設する予定。

提供:建通新聞社