橋梁の長寿命化修繕計画に基づいて長浜市は、今年度事業で一級河川の高時川に架かる市道丁野八日市線の市道橋「寿橋」を対象に、橋梁補修に係る詳細設計に取り組む。
事業を管轄する道路河川課では、近く担当コンサルを決め(11月12日入札)、来年3月末の完了をメドに詳細設計を開始する方針。
次年度以降の事業スケジュールについては、未確定ながら来年度に工事実施に向けた河川協議等の調整作業を進め、補修工事は20年度以降の着工となる模様。
市道の丁野八日市線上に位置する寿橋(ことぶきばし・長浜市小谷丁野町)は、橋長が121・9bで橋幅は全幅が4・2b、3径間で橋脚は2基。昭和7年の竣工後、すでに86年が経過。
昨年10月に行った橋梁点検(担当・近畿設計測量)では、主要部材の鋼部材に膨張を伴う腐食、孔食による欠損が複数箇所見られ、支承部の機能障害、床版に格子状のひび割れを確認。
橋梁構造の安全性の観点からTからW段階の健全度ランクは、構造物の機能に支障を生じる可能性があり早期に措置を講ずべき状態とするレベルV(早期措置段階)と判定された。
橋梁の損傷状況の把握や健全度の判定結果を踏まえ、詳細設計に先立って現地踏査を行い、橋梁の変状程度を把握する他、橋梁の立地環境や交通状況・交通規制の要否・近接手段等について現場の概況の調査記録(現地踏査)を行ったうえで、現地調査や復元設計、施工計画を作成。また、関係機関との協議資料の作成や設計計画、施工工法の検討、設計図書の作成、数量計算や概算工事費の算出などを行い、工事実施に向けて橋梁修繕に係わる詳細設計業務を進めていく予定。
提供:滋賀産業新聞