日本工業経済新聞社(茨城)
2018/10/17
【茨城】歩道設置やバイパス整備促進を/大洗友部線期成同盟会が県要望
主要地方道大洗友部線改良促進期成同盟会(会長=山口伸樹笠間市長)はこのほど県土木部を訪れ、歩道設置やバイパスの整備促進などを要望した。要望箇所は大洗町大貫町地内、同成田町地内、鉾田市箕輪地内、茨城町海老沢地内、同小鶴地内、笠間市橋爪地内の6カ所。県は早期整備に積極的な意向を示した。当日は、山口市長、小谷隆亮大洗町長や岸田一夫鉾田市長などが出席。期成同盟会を代表して山口市長が「早期整備のため、特段の配慮をいただきたい」と伝え、必要な予算確保と計画的な道路整備を要望した。
大洗友部線(県道16号)は笠間市、鉾田市、茨城町、大洗町を東西に結ぶ総延長33qの主要地方道路。東関東自動車道や常磐自動車道、北関東自動車道に至るアクセス道路であり、緊急輸送道路としての役割も担う。2013年3月に大洗町神山地内のバイパスが供用され、交通の利便性が大きく向上した。
期成同盟会では、一部区間において幅員が狭あい、屈曲、歩道が未設置であるなどの改善を要する箇所があるとして早期整備を求めた。
大洗町は、南小学校と南中学校の通学路となっている大貫町地区(L250m)と成田町地区(L890m)の歩道設置の早期整備・早期事業化を要望した。県では大貫町については昨年度用地買収が完了し、延長50mの擁壁工事および歩道整備工事を進めている。成田町地区にあった夏海小学校が統廃合されたことから大貫町地区の整備を優先しており、本年度は残る延長200mの歩道整備を実施する。成田町については、大貫町地区が本年度完了することから町や警察など関係機関と協議を進め、早期事業化を目指す。
鉾田市は、箕輪地区(L1000m)のバイパスの整備促進を求めた。県では17年度に詳細設計および用地測量の立入説明会を行い、用地測量業務を実施した。現在は用地取得を進めており、今後は買収が完了した区間について工事を行う見通し。
茨城町は、海老沢・神宿・駒場地区(L2800m)の早期事業化および小鶴・越安・蕎麦原・駒渡地区のバイパス(L3130m)の早期完成に向けた整備促進を要望。同町の要望箇所においては、小鶴・越安・蕎麦原・駒渡地区を最優先に整備を進めており、茨城中央工業団地から茨城町運動公園までの1300m区間については、全ての用地取得が完了している。県は、八枚方橋北側の盛土工事を発注。南側についても今後発注する予定。
同海老沢・神宿・駒場地区については、事業中路線の進捗状況を勘案し、圃場整備事業との調整を進めながら道路計画を検討していく。
笠間市は、橋爪地区の交差点改良および道路改良(L550m)について、早期完成に向けた整備促進を求めた。約7割の用地取得が完了しており、16年度に事業箇所の東側200m区間の改良舗装工事を行い、17年度に完了した。本年度は家屋連担箇所の用地取得を進めるとともに、年度末には改良舗装工事の発注を見込んでいる。
これらの要望に対し伊藤敦史土木部長は「路線強化を継続していくために用地取得の協力をお願いしたい」と述べ、「現在整備中の路線が完了してからでなく、完了しそうになった段階で次の路線の整備に着手していきたい」と応じた。