日本工業経済新聞社(茨城)
2018/10/16
【茨城】国道355号整備促進を/期成同盟会が要望
笠間市、石岡市、小美玉市で構成する国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会(会長=山口伸樹笠間市長)は16日、笠間バイパス(L5200m)の来年度までの確実な全線開通および石岡・岩間バイパス(L7850m)の早期4車線化について、県土木部へ要望した。
一行は水戸市笠原町の県庁を訪れ、伊藤敦史土木部長に要望書を提出した。要望箇所は、石岡市根当地内、小美玉市羽鳥地内、石岡市東成井地内、笠間市市野谷地内、同笠間地内の5箇所。
山口会長は冒頭、「国道355号は大変重要な路線ということで、期成同盟会として毎年要望活動をさせていただいている。地方主要国道としてご配慮をいただき、整備促進にご協力いただければ」とあいさつ。
国道355号は、千葉県香取市を起点とし、霞ケ浦の湖岸沿いを北進して笠間市に至る幹線道路。県内延長は約78q。常磐自動車道や北関東自動車道、国道6号、国道354号などに接続している。
笠間バイパス(笠間市手越〜石井)は北関東自動車道友部ICと市街地および国道50号を結ぶ幹線道路。笠間稲荷神社や笠間芸術の森公園などへのアクセス道路として整備が進められてきた。2014年度までに延長3860m区間が供用。同会は茨城国体までの全線開通を強く要望した。
本年度は下市毛跨線橋の橋面工および道路改良舗装工事を進める。県は笠間バイパスについて、来年度開催される茨城国体を見据え、できるだけ早期の全線供用を目指すとして、積極的な姿勢を示した。
石岡・岩間バイパス(石岡市根当〜笠間市市野谷)は、10年度までに延長7850mの全区間が暫定2車線で供用され、交通渋滞の解消などに大きく効果が現れた。
県は事業着手時期について、周辺交通量の推移や渋滞状況、他事業の進捗状況などを勘案して検討するとした。
伊藤土木部長は意見交換の後、「国道355号は交流促進の上でも大切な幹線道路。、県と関係市で知恵を出し合いながら整備を促進していきたい。旧道移管については、地元の協力をお願いしたい」などと述べた。