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日刊建設工業新聞
2018/10/22

【鳥取】国道178号岩美道路/東浜トンネル掘削で安全祈願/鴻池JVや鳥取県土/20年春にかけて貫通

 国道178号岩美道路で18日、「東浜トンネル」(岩美町陸上〜牧谷)の掘削準備が整い、工事請負業者の鴻池・青木あすなろ・美保テクノスJV主催による工事安全祈願祭が陸上側坑口の現地で行われた。
 地域高規格道路・岩美道路(岩美IC―東浜IC間5・7`)は、鳥取東部から但馬、京都北部の3圏域を連携する「山陰近畿自動車道」の一部を形成。現在は16年3月に供用した岩美IC―浦富IC間1・9`(西工区)に続いて、浦富IC―東浜IC間3・8`(東工区)の建設が進められている。
 東浜トンネルは西工区で「浦富高架橋」(872b)と並ぶ大型構造物。延長は1133bで、昨年10月に着工して進入路など準備工を整えてきた。工事費約35億円。
 幅員7・0b(全幅12・0b)の完成2車線のトンネルは、中央分離帯を挟むため標準部の内空断面積が90平方b超と大断面。NATM工法によって陸上側から牧谷にかけて片押しで掘削する。
 安全祈願祭には岩美町の西垣英彦町長や足立義明町議会議長ら地元代表者に、施工者と発注者ら50人が出席。玉串奉奠(ほうてん)など神事を行い工事の安全を祈念した。
 発注者の鳥取県土整備事務所福政孝啓所長は「1日でも早く利用できるように早期完成に向けて安全に工事を進めたい」とあいさつ。西垣町長は「山陰海岸ジオパークエリアの豊富な資源を活かせるよう、引き続き全線開通に取り組む」と期待を込めた。
 また、施工者を代表して鴻池組広島支店の安居院徳重支店長は「地元の期待に応え、地域や環境に配慮しながら経験と技術を活かして工事を完成させたい」と決意を述べた。
 鳥取県土の山陰道・岩美道路推進室によると、今後、東浜トンネルは1日当たり4〜5bずつ掘削し、19年冬から20年春にかけて貫通させる。工期は20年5月29日まで。

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