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北陸工業新聞社
2018/10/19

【福井】曽根工業の曽根一成さん/潜水士で建設マスターに輝く/敦賀港防波堤で経験重ね成長を実感/創意工夫し、仕事の精度向上を 

 安全管理には自ら人一倍の厳しさで取り組み、14年には全日本交通安全協会から交通栄誉章(緑十字銅章)を受章している。50歳 
 18年度優秀施工者国土交通大臣顕彰で、曽根工業(敦賀市新松島町20―1)の曽根一成代表取締役が潜水士の建設マスターに輝いた。
 県内でも数社しか存在しない港湾潜水土木業という特殊な技能と技術の持ち主であるとともに、後進の指導と育成に多大な貢献をしたことなどが高く評価された。東京都で行われた顕彰式典に出席し、実際に表彰状を手にした率直な気持ちを伺うと「身に余る光栄。受賞を機に今後ますます仕事に精進したい」と決意を新たにする。
 11年に黄綬褒章を受章し、84年設立から約30年間に渡り一代で会社の屋台骨を背負ってきた前社長で実父にあたる曽根學氏の意志を受け継ぎ、このほど2代目社長に就任した。波浪等により破損した敦賀港の防波堤工事に長年に渡って携わったことが思い出深く「最初は苦労したが、水深30メートル近くまで潜水できるようになると仕事にやりがいを持てた」と自らの成長を実感したという。
 現在は事務と若手を除き、社長を含め1級港湾潜水技士の資格を有する7人の技術者が在籍。潜水工事としての表彰も数多く、中でも北陸地方整備局敦賀港湾事務所の15年度完成建設技能者表彰には施工した元請の推薦を受け、工事3件の下請負に4人が選ばれるという快挙を達成。「元請からは潜水のプロとして水中の作業は溶接工を含め全て任される。今まで以上に創意工夫をこらし、仕事の精度を上げていきたい」と抱負を述べ、引き続き社員全員の安全第一を最優先に掲げる。

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