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北陸工業新聞社
2018/10/16

【富山】ダム事業へ大きな節目/工事用道路利賀大橋が開通/北陸整備局・県 

 北陸地方整備局利賀ダム工事事務所と富山県は14日、利賀ダム工事用道路兼一般国道471号利賀バイパスのうち、南砺市利賀村栃原〜長崎間の開通式を現地で開いた。
 開通式では、北陸地方整備局の吉岡幹夫局長が「河川改修と合わせて利賀ダムの早期完成が必要だ。引き続き、生活の基盤を守る事業に鋭意取り組み、地域の発展に貢献していきたい」、石井隆一知事が「国土強靭化が国として大きなテーマになっている。利賀ダムの完成に向けては、工事用道路の整備をさらに進め、富山県の安心安全が保たれるよう全力を挙げる」とあいさつ。来賓として利賀ダム建設促進期成同盟会長の綿貫民輔元衆院議長が「個別ダムの検証で足踏みもあったが、利賀大橋の開通は大きな節目。ダムは庄川流域の住民にとって極めて重要な事業。事業促進に最大限努力する」と述べた。橘慶一郎復興副大臣、野上浩太郎官房副長官、堂故茂、足立敏之両参院議員も祝辞を贈った。
 田中幹夫南砺市長が謝辞を述べ、庄川流域の高橋正樹高岡、夏野修砺波、桜井森夫小矢部の市長や、高野行雄県議会議長らも加わり、テープカットや、くす玉割りをした後、渡り初めを行った。利賀村むぎや節保存会の長むぎや、井波木遣りの会の木遣り踊りの披露もあった。
 総延長9・2キロのうち、今回は、利賀大橋を含む約700メートルの区間が完成。入口部分に当たり、区間内では初めての供用。約600メートルをバイパスとし、残る市道大牧線との取付区間約100メートルは、南砺市道(市道長崎線)となる。利賀大橋(施工=MMB・宮地JV)は橋長368メートル、幅員8・5メートル。開通により、庄川峡長崎温泉へのアクセスが向上する。
 利賀ダム建設事業の進捗率は約41%(17年度末)。本体着工は未定。

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