石川県土木部は、「18年度大雪時における道路除雪の取り組み」をまとめ、15日に開かれた県議会環境農林建設委員会で板屋英治土木部長が取組方針を示した。
円滑な冬期交通を確保する県の取組みのうち、県道の除雪体制の強化では大雪時の除雪機械を前年度比で30台増強し、全640台(うち県所有276台、民間364台)を確保した。板屋部長は「課題となった都市部の主要な交差点の除雪に対応するため、小型の除雪機械を交差点に追加配置し、右・左折レーンの残雪を早期に処理する」と述べた。また、大雪が予想される場合、新たに3日先の気象予測を民間の気象予測会社から入手するなどし、速やかな除雪体制の構築にも努める。
市町との連携強化に関しては、道路管理者専用の共有サイトを構築。各管理者が最新状況を書き込め、サイト上で3日先の大雪情報や除雪機械の出動状況などを共有し、瞬時に確認できる。
このほか、市町の要請に応じて県の雪捨場を柔軟に提供する。
県道路除雪対策本部は来月1日に設置され、板屋部長は「道路除雪に万全を期す」と強調した。