木更津市環境部まち美化推進課は、PFI方式で実施する「(仮称)第2期君津地域廃棄物広域処理事業」に関する民間提案の募集要領の配布を15日から開始した。「(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業基本構想」の具体化に向けた検討を進めるため、PFI法第6条に基づく提案を民間事業者から募集する。募集要領は今月26日まで、同課廃棄物処理事業準備室(潮見3―1木更津市クリーンセンター内)で直接配付している。
募集要領に対する質問は、今月22日から29日まで電子メールで受け付ける。様式は任意で、来月12日に回答する。また、必要に応じて事前相談を実施。今月30日から来月12日まで申し込みを受け付ける。提案書類の受け付けは来年1月29日から30日まで。来年1月下旬から3月中旬まで審査を行い、審査結果を3月下旬に通知・公表する。その後、来年4月以降に提案内容を反映させた実施方針を策定・公表し、事業者の募集・選定を行う。
求める提案内容は▽提案理由(目的等)▽事業内容(事業概要、事業スキーム、リスク分担等)▽事業対象地(事業実施場所、敷地面積等)▽事業規模(概算事業費、施設規模、施設概要)▽事業期間(事業スケジュール、建設期間、運営期間)▽ノウハウや創意工夫の内容(建設・運営のノウハウ、創意工夫の内容等)。
同事業は、君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)がPFI事業により新たな処理施設を整備するもの。事業方式はBOO方式とし、木更津市を除く3市内から事業を実施するために十分な面積を有する事業用地を提案する。処理方式は幅広いごみ質に対応でき資源化の促進と最終処分量の極小化に資する処理方式とする。ごみ量は年間約9万7000tを見込む。施設の供用開始は2027年4月を予定。
事業の実施にあたっては君津地域4市がSPCに出資することを想定。事業用地に関する住民合意の取得では、4市がSPCと協力。また、SPCは事業計画概要書・準備書の作成・縦覧、説明会開催など環境影響評価に必要な一切の業務を実施する。
事業スケジュールは、来年4月以降に実施方針を策定・公表し、8月に入札を公告。2020年2月に優先交渉権者を選定、3月議会での契約承認を目指す。事業費は来年6月補正予算で債務負担行為を設定する予定。
同事業では、君津地域4市がかずさクリーンシステムで行っている中間処理について操業期間が26年度末に終了することから、27年度からの次期施設を検討。本年8月に事業方式や処理方式についてまとめた基本構想を策定した。基本構想では、処理方式を「シャフト炉式ガス化溶融方式が望ましい」とし、用地は3市の4か所の候補地の中から富津市新富地先の民有地約3・0haを評価順位第1位とした。