建設新聞社
2018/10/12
【東北・青森】国立病院機構弘前病院が新中核病院の基本・実施設計を公告
国立病院機構弘前病院は、弘前市立病院との統合による新中核病院整備工事に係る基本・実施設計、工事監理業務をWTO対象の一般競争入札(総合評価落札方式)で公告した。
参加表明書の提出は今月26日まで、技術資料の提出は11月12日まで。開札は同22日11時に行う。
参加資格は、厚生労働省の建築関係コンサルタントA等級に格付けされ、東北地域の競争参加資格を有する者で、一級建築士事務所の登録を行っていること。また、2008年度以降において@設計業務の管理技術者として、新築または増築で延べ1万4000平方b以上の病院の建物の実施設計について管理技術者または主任担当技術者として担当した実績を2件以上有する者、監理業務の管理技術者として、新築または増築で延べ7000平方b以上の病院の建物の工事監理について管理技術者または担当技術者として担当した実績を1件以上有する者A設計業務の主任担当技術者として、新築または増築で延べ7000平方b以上の病院の建物の実施設計について管理技術者、主任担当技術者または担当技術者として担当した実績を1件以上有する者―を配置することなどを要件としている。
総合評価の評価項目は価格評価点20点+技術評価点60点で、技術評価点は▽予定技術者の経験および能力▽実施方針など▽設計事務所の実績―となっている。
計画によると中核病院は、青森県弘前市富野町1地内にある同機構弘前病院(342床)と、統合に伴い閉鎖する同市大町3の8の1地内にある弘前市立病院(250床)の患者を引き継ぎ、450床規模の病院とする。整備に当たっては弘前病院の敷地内に、既存の入院棟に併設する形で不足分の108床を備えた新病棟を建設する。
今回の業務は、新築するRCまたはS造5階建て、延べ約2万1000平方bの外来管理診療棟および病棟の基本・実施設計、工事監理業務を行う。
履行期間は、設計が20年4月28日まで、設計完了を待って19年度に着工し、監理は19年7月29日〜22年12月22日を予定。22年度早期の開設を目指す。
新中核病院の構想については、国立病院機構、青森県、弘前市、弘前大学の4者が整備、運営で相互に連携するなどとした協定を今月4日に締結した。基本協定の概要では▽中核病院の開設・運営主体は同機構とすること▽整備に関する費用は、市と同機構が負担すること▽市立病院の債務・義務は継承しないこと▽市、県および弘前大学は、中核病院の長期にわたる安定的な運営に引き続き、必要な協力を行うこと―など10項目が盛り込まれている。
総事業費は、弘前病院の既存棟の解体費や、医療機器の整備費も含め126億円を見込んでおり、約3分の1にあたる40億円を市が負担する。
提供:建設新聞社