福島建設工業新聞社
2018/10/12
【福島】東北地整/新技術導入試行で湯野上3号トンネル公告
東北地方整備局は12日、国道121号・湯野上3号トンネル(仮称)工事の総合評価(WTO・技術提案評価S型)一般競争を公告した。東北地整で初の新技術導入促進U型試行工事で、「AI等を活用したトンネル切羽等の地山判定手法」について、実用段階に達していない技術または研究開発段階にある技術の検証に関する提案を求め、段階的選抜方式(簡易確認型)で有効性、具体性等を評価する。1次審査の申請期限は26日。31年2月25日午前10時開札。会津縦貫南道路の国施行区間・湯野上バイパスのトンネル初弾工事。
入札は、経審の一般土木・客観点1200点以上の単体企業、特定建設工事共同企業体(3者以内)が対象。実績要件として@内空断面積(代表値の覆工後の内空面積)60平方b以上A掘削・覆工両施工延長1400b以上―の同一トンネル(NATM工法)元請施工実績(JV構成員は@のみでも可)を求めている。CIM活用(発注者指定型)、週休2日推進の試行工事。
新技術導入促進U型を管内で初めて試行する。トンネル掘削工事で課題となる、地山観察・判定に伴う工程の遅延などの解消に向けて、画像解析やレーザー解析技術を活用した、トンネル切羽観察の精度を向上させる実証技術を募り、施工と一体で検証。課題を抽出し、実装に向けた技術の開発・普及促進につなげる。
具体的には「AI等を活用したトンネル切羽等の地山判定手法」を総合評価の技術提案指定テーマに位置付け、実証する技術の内容、施工現場での実証方法、今後の活用方法について提案を求める。1次審査でも企業の技術力で、地山判定手法の実証実施有無を評価する。