日本工業経済新聞社(埼玉)
2018/10/03
【埼玉】埼電協がフォローアップ研修
埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は9月26日、27日の2日間、2018年度新入社員フォローアップ研修を開催した。初日はさいたま市中央区の県男女共同参画推進センターでビジネスマナーを専門とする井島鈴子氏を講師に招き、初心に立ち返り、確実なキャリアアップを積むための再教育を行った。また2日目は岩崎電気竃{社・ショールーム(東京都中央区)を見学。電気技術講習として各種ランプの特徴やLED照明などについて学び、計算ソフトによる照明分布図作成演習などを体験した。
初日のあいさつで佐野雄一朗人材育成委員長は「教えることを専門としている先生に教わることがとてもプラスになります。きょうの先生の指導を心に留めて、多くのことを身に着け、自分の仕事を理解した上で今後の社会生活に役立てていただきたいと思います」と有意義な研修となるようエールを送った。
井島氏は開始にあたり「春の研修から半年経ちましたが習ったことを実行していますか」と参加者に言葉を投げ掛け、「その時々で環境に合わせることが大事です。皆さんが社会人として過ごす30年後のことまでお伝えしますが、柔軟に今どこのラインでものを言えばいいのか、自分で考えながら仕事をしてほしいと思います」と話し講義に入った。
まずは新入社員研修時のおさらいから始め、自分を育てるためのPDCAを再度徹底して叩き込んだ。入社からの自分を振り返り、プロ意識の形成、生産的な会話の習得、顧客満足の追求などについて学び、職場で必要となるコミュニケーションの基本を再確認した後、職業人の言葉使い、ビジネス文書作成、クレーム電話への応対などの指導を受け、その上でロールプレイング(模擬体験を通じた訓練)を行った。
2日目は前日の研修後に宿泊したホテルブリランテ武蔵野から日本橋馬喰町の岩崎電気本社にバスで移動。
本社ショールームに到着すると、国内営業部の山田智彦副本部長が「本日は光について学んでいただき、皆さま方のお客さま、施主さまへのご提案の1つなれば幸いです」とあいさつ。
講習ではLCSの佐伯智明所長が光の基礎・LED照明について説明。さまざまな光源やランプなど照明器具の違いを体験したほか、各種ランプの照度、輝度、色温度など特徴を確認。LED照明の発光方法とメリットなどについて学んだ。
引き続き展示スペースでLED製品の説明を受けた後、さいたま営業所の高松裕史主任の指導の下、簡易照明計算ソフトによる照明分布図作成演習を行い、理想のサイン照明を導き出したほか、コスト計算、提案書の作成などを行った。
2日間の研修を終え佐野委員長は「電気工事の分野で各会員企業が成長し幅を広げていくための原動力は皆さんです。フォローアップとして今の自分の立ち位置を再確認してもらい、新たな成長に向けて取り組んでください」と結び、井島氏と岩崎電気の関係者にお礼を述べた。
なお閉会式で受講者全員に修了証が授与された。