北陸電気工事(富山市小中、矢野茂代表取締役社長)の第24回「配電工事安全技能発表会」が11日、富山市東黒牧の同社能力開発センターで開催された。
直営と協力店社を対象に、配電工事の安全・施工品質を競うととともに、関係者が一堂に会することで好事例を学び、情報を共有するのが狙い。同社配電部(森山富二浩部長)が主体となり、年1回開いている。
開会式では、同社常務取締役空調管工事部長の浦田敏明氏が、「発表会を契機に、今一度安全はすべてに優先するという理念の下、無事故無災害の達成に向け、各職場の安全確保と安全行動の実現をお願いしたい。本日は、日ごろの仕事の成果を遺憾なく発揮してほしい」とあいさつ。来賓から、北陸電力送配電事業本部の塚崎勝訓配電部長があいさつした後、審査委員長の新木勲配電部安全品質担当課長が、発表上の注意点を説明した。
今発表会は、「雷害による高圧断線復旧・変圧器2次側電線取替え工事」をテーマとし、北陸電工の直営5班(富山・新川、高岡、金沢・小松、七尾、福井・敦賀の支店から各1班)と協力店社3班(北陸3県から各1班)の計24名が参加。作業規定時間に140分を設定し、応急復旧工事外注票に基づき、短絡接地器具取付や高圧断線足し線改修、変圧器絶縁抵抗試験、柱上点検不良箇所改修、変圧器2次側電線取替といった一連の作業を披露した。
各班に対し、2名の審査員が作業開始から終了までの安全・施工品質管理状況をチェック。審査票による減点法で採点が行われた。
閉会式では、新木審査委員長が「今年度は碍子の破損箇所を公表せずに柱上点検を行い、改修するという作業を織り込んだが、皆さんがしっかりと点検を行い改修されているところが良かった。今回のような災害復旧現場では、安全と品質を確保した上で迅速に作業を進めなくてはいけない。ライフラインを守っている誇りを持って、作業に当たっていただきたい」と講評を述べた。
成績発表では、最優秀賞に金沢支店配電部白山工事所の谷野班を選出したことなどを報告。各賞を表彰した。その他の受賞は次の通り。▽安全優良賞=七尾支店配電部配電課片岡班、福井支店(有)明光電業木下班▽安全優秀賞(北陸電力表彰)=金沢支店配電部白山工事所谷野班