県土整備部が上半期(4月―9月)の9月末までに発注した工事、委託の進ちょく率は76・4%になったことが10日、同部のまとめでわかった。前年度同期(79・1%)をやや下回ったものの、発注にあたって同部は年度当初から「自然体の姿勢」で臨む方針を確認しており、年度折り返し地点としてはまずまずの数値と言えそうだ。
進ちょく率は事務費、用地補償費を除いた工事費と委託費の「真水分」で集計。6月補正後の予算は工事が226億円、委託は58億円で、上期末までにそれぞれ171億円(75・7%)と46億円(79・3%)を執行した。
ここ数年、上期の執行率は70%台後半と高い数値で推移している。同部は「天候の良い時期に施工する適期施工に取り組んでいる結果」(技術企画課)と説明。「発注の平準化」で、前年度の11月補正にゼロ県債を積極的に計上していることが要因とみている。
今後下半期の動向では、7月豪雨災害の72億円をはじめ、台風24号など災害4次査定以降の復旧予算が分母に加わり、同部の所管事業は大きく膨らむ。
また、災害対応や防災・減災対策を柱とした国補正も見えてきており、下期の執行に向けてはプロパー予算(原形予算)を出来るだけ早く消化しておくことが求められそうだ。
同部の主要5県土の進ちょく率は次の通り。( )カッコ内は前年度同期
▽鳥取県土整備事務所78・1%(81・6%)▽八頭県土整備事務所76・7%(88・3%)▽中部県土整備局72・4%(73・6%)▽米子県土整備局76・3%(74・9%)▽日野県土整備局83・3%(77・7%)
日刊建設工業新聞