駅周辺の一体整備など盛る鳥栖市都市計画審議会鳥栖市都市計画審議会(会長・指山清範県議会議員)は9月28日、同市役所で第89回会合を開いた。2017年度に引き続き鳥栖市都市計画マスタープランの策定について審議し、土地利用や市街地整備などの基本方針を示した全体構想案を確認。中心市街地についての取り組み例には、鳥栖駅を中心とした駅周辺の一体的な整備などを盛り込んでいる。
今回の審議会では、委員の交代に伴い会長と副会長を新たに選任。会長には指山清範県議会議員が、副会長には柴田久福岡大学工学教授がそれぞれ就いた。
都市計画マスタープランは、おおむね20年後を見据えて都市の目指すべき将来像や実現に向けた方向性を明らかにするもの。土地利用、市街地整備、交通体系、自然環境、都市施設、防災・防犯といったまちづくりに関する基本的な方針を定め、各種事業を進めていく指針とする。
全体構想案では、市が目指す将来像を「都市と自然が調和し、人が輝く快適なまち」と設定。実現するための施策の方向性に▽便利で快適なまち▽活力と賑わいのあるまち▽自然と共生するまち▽人にやさしいまち―の4つを掲げ、主な取り組み例に鳥栖駅を中心とした駅周辺の一体的な整備、新たな産業団地の確保による企業誘致の推進などを挙げた。
今後、地域別構想案の作成に着手し、同審議会やパブリックコメントなどを経て、20年3月に同プランを正式策定する予定。
全体構想案における、建設関係の主な取り組み例は次の通り。
【便利で快適なまち】
▽地域特性に応じた住宅地の整備と居住環境の形成▽計画的な都市計画道路の整備▽計画的な都市施設の整備・適正管理▽生活道路の幅員確保や歩道整備▽空き家等及び跡地の活用促進
【活力と賑わいのあるまち】
▽鳥栖駅を中心とした駅周辺の一体的な整備▽新鳥栖駅周辺の拠点性を活かす土地利用▽新たな産業団地の確保による企業誘致の推進、企業支援
【自然と共生するまち】
▽史跡等の整備・保全▽魅力的で安全な公園・緑地の整備▽豊かで清らかな水辺環境の整備
【人にやさしいまち】
▽避難地や避難路の確保▽浸水被害のおそれのある箇所の河川・排水路整備▽防災拠点施設の整備▽上下水道施設の更新・耐震化▽ユニバーサルデザイン・バリアフリーの推進▽通学路交通安全対策▽文化・スポーツ施設の更新・機能充実