西粟倉村は、図書館や多目的な用途に利用できる「ほんのひろば」などを備える「学び発表の場」の建築と設備工事を一括で11月中にも発注する。同月内の入札で施工者を決定し、早ければ年内にも着工する見通し。現在、入札方式などを検討している。9月補正予算では限度額20億5500万円(2018〜20年度)の債務負担行為を設定している。
解体中の村民体育館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1347平方b)の跡地に建設する。解体工期は10月末まで。新施設は地元産材を使用した木造2階建て延べ約1150平方bの規模で、1階には児童書、2階には一般書を配置した図書館をはじめ多目的な用途に利用できる「ほんのひろば」や研修スペースなどを備え、村民の交流拠点とする。完成予定は19年11月末。
建築設計はアルセッド建築研究所(東京都渋谷区)、解体設計は倉森建築設計事務所(岡山市北区)が担当した。
また19年度には、隣接するあわくら会館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1005平方b)を学び発表の場が完成した後に解体撤去し、跡地には新しく役場庁舎を建設する。規模は木造2階建て延べ約1600平方b。執務室や村長室が入る役場のほか議場棟を併設する。
19年度の下半期に解体と本体工事をそれぞれ発注する。庁舎建設の工期は20年1月〜21年3月末の予定。
なお、一連の事業が完了した後、鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ797平方bの既存役場を解体する。
「提供:建通新聞社」