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日刊建設工業新聞
2018/10/10

【鳥取】3次査定分まで277カ所に/復旧費72億を各県土に配分/県土整備部

 主に西日本豪雨を対象とした「平成30年発生災害」の第3次査定までの結果がまとまり、県土整備部は9日までに復旧費72億円を各県土整備事務所と局に配分した。各県土は急がれるカ所で一部工事着手しており、今月から年内にかけて大方の復旧カ所で発注を終えてしまう。
 国による災害査定は9月28日まで3週に分けて実施され、河川や道路、砂防など県関係の公共土木施設277カ所の復旧方針が固まった。
 被害カ所は県東部区域に集中し、鳥取管内は66カ所に11億円規模、八頭管内は194カ所に59億円規模の復旧費にのぼった。特に智頭町内の各施設に被害は広がり、千代川(中原〜市瀬)や土師川(木原〜山根)、国道373号(福原〜智頭)などで護岸崩壊が相次いだ。
 開会中の9月県議会で同部は、7月豪雨関連の予算を先議で確保。同時に繰り越し措置を取り付けており、被害がなかった米子県土を除く4県土に対し、査定決定額の全額に相当する72億1600万円(277カ所分)を配分した。
 同部では「用地買収があって着工できないカ所も一部あるが、基本的に全カ所の予算を手当てした」(技術企画課)と説明している。災害規模が大きかった八頭県土は、すでに具体的な発注計画を策定しており、今後年内にかけての執行に拍車が掛かりそうだ。
 各県土に配分した災害復旧費は次の通り。
▽鳥取県土66カ所10億9100万円(河川42カ所7億5000万円、砂防設備8カ所7500万円、地すべり1カ所4100万円、道路15カ所2億2500万円)
▽八頭県土194カ所59億2500万円(河川103カ所40億0900万円、砂防設備66カ所8億5100万円、道路25カ所10億6500万円)
▽中部県土3カ所2500万円(河川1カ所900万円、道路2カ所1600万円)
▽日野県土14カ所1億7500万円(河川5カ所7000万円、道路9カ所1億0500万円)

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