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建通新聞社(東京)
2018/10/10

【東京】都 新荒川大橋長寿命化へ基本設計

 東京都建設局第六建設事務所は「新荒川大橋長寿命化基本設計」の委託先特定に向けた簡易型プロポーザル手続きを開始した。荒川と新河岸川をまたぎ北区と埼玉県川口市を結ぶ鋼橋を、架け替えをせずに今後100年間、安全に利用し続けられるよう、補強や補修の方法を複数案検討し、最適な事業手法を絞り込む。10月17日まで参加表明書と技術提案書を受け付け、提案内容などを基に11月中旬に設計者を選定。同月22日の見積もり合わせを経て業務を委託する。
 新荒川大橋は北区岩淵町と川口市本町1丁目を結ぶ国道122号の橋で、上部工は13径間単純合成鈑桁・箱桁橋と3径間連続ゲルバー式箱桁(中央部)で橋長700b、幅員22・2b。下部工は控え壁式橋台8基と壁式橋脚28基、基礎工は橋台・橋脚とも杭基礎。上流側(下り線)が1966年、下流側(上り線)が70年に完成した。
 特定緊急輸送道路に位置付けられている重要な橋を、災害発生時も含めて安全に利用し続けられるよう、劣化などの状況を確認した上で、必要な補修や補強の方法を検討する。
 コンクリート部材の耐力調査として、圧縮強度や中性化、塩化物含有量などを調べるとともに鉄筋探査を実施し、現橋の照査・解析を行う。この結果を基に、長寿命化するための補修・補強などの事業手法を複数案検討し、それぞれの案について構造特性や施工性、経済性、維持管理性、環境適合性などを評価し、概算工事費を算出する。その上で、最も適した事業手法を絞り込む。
 基本設計の納期は2019年3月12日。参考業務規模は1900万円程度(税込み)。

提供:建通新聞社