彦根市は、24年に開催される国民体育大会の主会場となる彦根総合運動公園に隣接する金亀公園の再整備事業について、来年度からの着工を目指し今年度下期から実施設計に取り組む。
事業を所管する市都市計画課では、このほど実施設計の担当コンサルを玉野総合コンサルタント(滋賀事務所・大津市)に決め、現在の野球場を解体した跡地等に整備を計画している「多目的競技場」や「多目的広場の一部」について、今年度内の完了を目途に実施設計業務を進めていく。
また、来年度の当初予算には、初工事となる現野球場の解体に係わる工事費を予算要望する考えで、実施設計とともに工事費の予算化に向けた調整作業等が進められていく模様。
金亀公園(彦根市金亀町)の再整備事業は、昭和43年から57年にかけて整備された現在の公園について、施設の再配置を含めて公園全体のリニューアル化を図るもの。既存の野球場や多目的競技場・テニスコート等を解体し、ナイター設備を設けた多目的競技場をはじめ、多目的広場やテニスコートを整備し、遊具広場や修景広場、駐車場・管理事務所など、公園機能ゾーンと憩いレクレーションゾーン、健康レクリエーションゾーン、歴史修景ゾーンに分け、それぞれ公園施設を配置する計画(基本計画)。
昨年1月には、再整備事業に係わる基本計画を取りまとめ、昨年度から今年度にかけて基本設計を行い(担当・建設技術研究所)、今年6月末にまとまった公園全体の「基本設計」に沿って今回の実施設計では、彦根総合運動公園と連絡橋で繋ぐ健康レクリエーションゾーンに整備する多目的球技場や多目的広場(一部)の詳細設計を進めていく。
国体開催に向けて滋賀県が計画している彦根総合運動公園整備や金亀公園との連絡橋整備に歩調を合わせながら、多目的競技場や多目的広場を配して市民が気軽にスポーツや体を動かして楽しむことができる「健康レクリエーションゾーン」の再整備事業を、繰り広げていく方針。
提供:滋賀産業新聞