岐阜県が、9月に行った都市公園活性化懇談会で明らかにした県営4公園の主な取り組み内容のうち、2018年度までの取り組みと19年度以降に進める整備概要をまとめた。
活性化整備の対象となっているのは、「花フェスタ記念公園」「養老公園」「世界淡水魚園」「ぎふ清流里山公園」の4公園。
これらの公園は、県外からの来園者が過半を占めるなど高い集客力があるものの、世界淡水魚園と養老公園を除く2公園では、来園者数が減少傾向にある。そこで、県では「都市公園活性化基本戦略」を策定し、公園ごとに再整備計画を立て、これを基に集客能力を上げる取り組みを進める。
具体的な整備に入った16年度から18年度までの整備内容と19年度以降の整備概要を見ると、花フェスタ記念公園(可児市瀬田1584ノ1)では、ウェルカムガーデンの一部整備や花の地球館エレベーター修繕、園路改修などが完了している。19年度以降は、エントランス部分やショーガーデン、モロッコ・ロイヤルガーデンなどの整備工事に着手するとともに、民間活力による整備でカフェレストランを設置する予定だ。また、西ゲートの商業施設についても民間活力の導入可能性を探り22年度には着工する方針。
養老公園(養老町高林1298ノ2)は、17年度までにぼうけん広場の遊具設置やプールの改修の他、滝谷沿い入場門、園内橋梁補修、記念館修繕などを行った。18年度は園内のトイレ洋式化などを進めている。19年度以降は、水遊び広場遊具新設や浸水広場の整備を行う方針だ。
世界淡水魚園(各務原市川島笠田町)は、園内の中央水路の再整備を進めている。19年度からは、園路改修の他、休業中の商業施設の再整備として基本設計を委託する予定だが、民活導入など整備方式は現段階では未定だ。
ぎふ清流里山公園(美濃加茂市山野上町)では、これまでに銭湯の改修や入場ゲート付近の整備を完了した。18年度は、東ゲートの奥にイベントなどができる屋根付き広場として700〜1000平方bの建築物を整備する。19年度以降は、里山と野辺のゾーンの約2・8fの整備に取り掛かる。設計をニュージェック岐阜事務所(岐阜市)で進めている。バーベキュー広場の整備や園内の放牧場を利用し、馬に乗って散歩できるホーストレッキングコースの設置などの整備を想定している。
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建通新聞社