羽島市新庁舎建設委員会(大野栄治委員長)は9月3日、第6回委員会を開き、基本設計の素案を公表した。庁舎形状として、上から見て台形の5階建てと、長方形の6階建ての2案が示された。今後フロア構成案も併せて検討を進める。同委員会での検討内容を反映した基本設計を年内に正式決定し、2018年度内に実施設計に移行する。
台形案は延べ床面積約9800平方bで約42億9700万円となり、長方形案は延べ床面積約1万平方bで約44億7000万円とし、台形の方が建築コストが抑えられるとともに、工期も台形案の方が短くなるという。
フロア案としては1階以外に会議室を確保し、4階は議会の独立性を意識して関連する施設のみにしている。情報防災庁舎と近い場所に会議室・倉庫を配置するなど、災害対策機能を高める。
市民課や保険年金課を1階に配置し隣接させる、文書の保管スペースを大きくし行きやすい場所に配置するなどとしている。
市民意見を集めた上で、10月中旬に開く第7回委員会で、素案を再度検討し、11月下旬に開く第8回委員会で、基本設計案として決定する。
新庁舎は、現庁舎敷地内の南庁舎、勤労青少年ホーム、車庫4棟を解体した跡地に建設する。従来型の分離方式で発注する。
設計は佐藤総合計画中部事務所、アートジャパンナガヤ設計、川崎建築設計室の3者JVが担当している。基本設計を年内にまとめ、19年7月までに実施設計をまとめる。同年10月から21年3月までの工期で建設する。21年度に供用を開始する予定。
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建通新聞社