多治見市は、南姫小学校など北部地域の幼稚園や7小中学校の給食を作る食育センター(仮称)を新設する。建設後に出る周辺の影響などを地元住民に説明しており、合意が得られれば建設地を国京団地跡地に決定する。決定後は2018年度内の補正予算に基本・詳細設計や造成工事費などを計上する考え。完成は20年8月を目指す。
新設する施設は、鉄骨造平屋一部2階建て延べ約3250平方bを想定している。1日約5000食を提供する。施設規模の他、駐車場の規模や厨房(ちゅうぼう)機器の熱源などの詳細を設計の中で詰める。調理施設としての機能の他、施設見学や調理実習室の設置など、食育や研修施設の機能を盛り込む考えだ。
学校給食調理場整備計画を見ると、食育施設などの付帯施設を含まない状態で工事費に約10億0620万円、厨房機器などに6億7559万円、設計・監理費に7546万円と概算している。
建設スケジュールは未定だが、建築の基本・詳細設計、造成設計、造成それぞれ分けて発注し1年間で完了させ、次の1年で建築を完了させる考え。
市は当初、同計画の中で、精華小学校調理場など3施設で北部地域の給食を賄うとしていた。しかし、同地区を担当していた共栄調理場と大畑調理場の老朽化が著しく早急な対応が必要となったことや、アレルギーに早期に対応するため、同施設を建設することとした。
建設候補地は姫町6ノ1ノ1の国京団地跡地。建物は既に解体済み。敷地面積は約6500平方b。
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建通新聞社