石川県土木部建築住宅課は、内灘町鶴ケ丘5丁目地内の現在地で建て替える「鶴ケ丘団地県営住宅」(全4棟/120戸整備)について、省エネルギー化や長寿命化に加え、近隣の街並み景観にも配慮し、今年度から初弾となる1期工事(1号棟の一部)に取り掛かっていく。
計画によると、新住棟の建設規模はいずれもRC造3階建てで、延べ床面積は1号棟が2279平方メートル、2号棟約2270平方メートル、3号棟約1540平方メートル、4号棟約1390平方メートル。
主な特徴は(1)高齢化社会への対応(手摺の設置や段差解消などのバリアフリー化、エレベーターの設置)(2)省エネルギー建築の推進(外断熱工法及びペアガラス採用)(3)周辺環境、景観への配慮(勾配瓦屋根の採用、既存団地の4階建てから3階建てへの低層化で圧迫感の低減)(4)住棟の長寿命化への配慮(コンクリートの品質及び被り厚さの確保、外断熱工法による躯体の保護及び劣化防止)―となっている。
今年度第4四半期中には「鶴ケ丘県営住宅30年度建設工事(1号棟・建築)」、「同(1号棟・給排水衛生設備)」、「同(1号棟・電気設備)」が発注予定(いずれも一般競争入札案件)。1号棟の規模はRC造3階建て延べ2279平方メートル(39戸収容)だが、今発注分は同、延べ約1500平方メートル(27戸)。工期は360日間。
1号棟の実施設計は大屋設計(意匠)、アイエス建築設計事務所(構造)、大屋設備(設備)がそれぞれ担当。履行期間は各11月30日まで。
なお、鶴ケ丘団地県営住宅(全10棟268戸)は1969(昭和44)〜74年に建設された。老朽化が著しく、各住戸は狭小で浴室がないなど、居住水準も低いことから順次、建て替える。