トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2018/10/05

【徳島】5日まで7月豪雨関係の徳島県内土木災害査定

 「平成30年7月豪雨」により甚大な被災を受けた徳島県内公共土木施設の災害査定が10月1日から5日まで5日間の日程で実施されている。今回の対象箇所数は、三好市を中心とする県内市町村の河川、砂防、道路の175カ所。県によると、今回の申請額は約33億円としている。
 初日の1日には県道粟山殿野線拝床谷橋の下400bの処(三好市山城町粟山)に、国土交通省から喜元亨災害査定官と財務省四国財務局から立会官が赴き、県担当者から被災状況や申請内容の説明を受けた=写真。
 現場は増水河川による洗掘、路側部の崩壊などが起き、2カ所にわたり被災した「平成30年災第52号一般県道粟山殿野線」。復旧延長は1工区が13・4b、2工区が34・3bの計47・7b。県担当者は、喜元災害査定官らに図面や写真を通じて被災時の状況や応急処置、復旧工事の工法などを説明。喜元氏らは必要に応じて現場を確認しながら、事業規模の確定の他、特に安全面に配慮した工法を促すなど、1時間ほどかけて査定作業をこなした。
 査定を終えた喜元氏は「本日は本格的な復旧に向けた工法の説明を受けた。複数の工法を比較した上で安全で経済的なものを選んでもらっており、適正なものと考えている。ただ工事中の施工の安全性を考慮して工法を少し検討していただくようお願いした。今後も単に経済的ではなく施工面での安全性に配慮した査定を行いたい」と話した。
 今回の5日間で行われる査定には調査や設計がまだ完了していない被災箇所は含まれていない。県は今後も順次査定を進め、全ての査定完了を急ぐ一方、決定後は速やかに復旧工事の発注作業を進めていきたいとしている。

提供:建通新聞社