建設新聞社
2018/10/04
【東北・青森】予定価格303億余、工期は約13年 WTOの駒込ダム本体工事を公告
青森県東青地域県民局地域整備部は、WTO対象の「第811―1号駒込ダム本体建設工事」の施工者選定へ総合評価一般競争入札(標準型・加算方式)を公告した。
入札説明書の交付および設計図書の縦覧は、きょう(4日)から12月13日まで、青森県ポータルサイトで入手・縦覧する(直接受け取る場合は県東青地域県民局地域整備部管理課まで)。申請書・技術提案書は11月1日17時まで持参、入札書は12月13日14時まで郵送により、いずれも県東青地域県民局地域整備部建設管理課まで提出する。開札は翌14日10時に行う。予定価格は303億3136万8000円。
参加資格は、共同施工方式(甲型JV)の3社構成の特定JVで、土木一式工事の直近経審の総合評定値がJV代表者(第1構成員)は1250点以上、第2構成員が1100点以上、第3構成員が950点以上。実績は、過去15年間にJV代表者(第1構成員)が堤高50b以上の重力式コンクリートダム(維持修繕工事除く)、第2構成員がダム工事(堤高15b未満除く)、第3構成員が河川工事または砂防工事について、元請施工実績を有すること。JV代表者(第1構成員)が配置する専任の主任技術者または監理技術者は、ダム工事総括管理技術者の資格(認定ダム型式はコンクリートダムを含む)を有する者など。
同ダムは、八甲田山に近い青森市駒込地内の堤川水系駒込川に、洪水調節、ダムからの流水の補給による既得用水の安定化および河川環境の保全、発電を目的に建設する重力式コンクリートダム。規模は堤高84・5b、堤頂長290・1b、堤体積31万7000立方b。
現地にバッチャープラントを置くが、骨材は購入する計画のため原石山工事は生じない。打設工法は拡張レヤ工法を想定しており、運搬用の施工設備にはタワークレーンを用いる。
落札者決定後、議会承認を経て2018年度内の着工、31年度の完了を目指す。工期は31年11月28日までの約13年で、冬季間は休工とする。当面は転流工として仮排水トンネルを施工し、掘削や基礎処理など準備工を経て、おおむね4〜5年後から堤体打設に着手する見通しだ。ダム本体設計は建設技術研究所が担当した。
提供:建設新聞社