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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/10/03

【茨城】北茨城市と高萩市がごみ処理施設建設へ/20年度完成目指す

 北茨城市と高萩市が2市によるごみ処理施設の建設へ動き出す。1日付で北茨城市生活環境課に準備室を設立し、建設地の洗い出しや整備スケジュールの策定を進めているところ。国からの補助金を活用する関係から、完成は2020年度を目指す。
 北茨城市で現在稼動している清掃センター(関本町関本中2047)は焼却処理能力が90t/24h×2炉。焼却施設は炉型式が准連続燃焼式、ガス冷却方法が水噴射式、炉運転方法が受け入れ供給・ピット&クレーン式、灰出し・ピット&クレーン式、通風・平衡通風方式。
 同施設は稼動から約40年が経過しており老朽化が顕著な状態。14年5月には環境施設等整備検討審議会から「焼却炉を更新する必要がある」との具申がなされるなど対策が喫緊の課題であるためパシフィックコンサルタンツ梶i東京都千代田区)に委託して更新に向けた予備検討業務を進めてきた。
 一方の高萩市では自前のごみ処理施設を保有しておらず、早急な整備が求められている。
 北茨城市では当初は単独での施設整備も考えていたが、単独では費用負担が大きいことから広域でのごみ処理施設整備を目指すこととした。
 建設予定地は両市の輸送コストを考慮し、2市の境界付近で検討。候補地の選定を進めているところ。具体的な規模や処理能力については現段階では未定だが、現在北茨城市で稼動している清掃センターよりも大きくなることが予想される。また新施設は災害廃棄物への対応も想定する。
 整備費については循環型社会形成推進交付金と震災復興交付金を活用して90%以上を賄う考えだ。