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建設経済新聞社
2018/10/03

【京都】次期農林水産ビジョン検討 来夏頃に中間案とりまとめ

 京都府はこのほど、農林水産ビジョン(仮称)を策定するにあたり、検討委員会を立ち上げた。
 同ビジョンは、現行計画の「農林水産京力プラン」を見直し、新たな総合計画における農林水産分野のビジョンと戦略を具体化するもの。概ね20年後(2040年)を見据え、将来展望(目指す姿)を明確にし、重点戦略(優先施策の展開方向)と主要指標(KPI)をセットで示す。
 検討委の初会合では、山下晃正京都府副知事が「若い人が夢を持てるような新しいビジョンを来秋頃までにつくりたい」と挨拶した。現行計画の農林水産京力プランの進捗状況について、▽治山事業の実施に必要な保安林指定面積(年間)…(達成率)マイナス355%▽ため池安心安全マップの作成(累計)…(達成率)58%[目標228ヵ所、実績158ヵ所]▽老朽化したため池の改修・整備(累計)…(達成率)71%[目標55ヵ所、実績40ヵ所]▽緑の交付金による住宅建築数(年間)…(達成率)44%▽公共施設等の新築・改修等で府内産木材を利用した件数(累計)…(達成率)64%[目標350件、実績249件]−などと報告した。
 このほか、農林水産業などの現状について林業では、府内の林業従事者の減少などを報告、地域森林計画対象森林の齢級別構成、年齢階級別林業労働者構成比などについて状況を示した。
 検討委は今年度内に概ね4回程度開催し、林業では、森林環境税の導入も踏まえた経済的に持続する経営の育成、山地災害の未然防止に向けた森林整備や奥地等の植林地管理のあり方などについて議論する予定。来年度は具体のビジョン(計画)づくりに本格的に着手し、来年4月〜5月頃に骨子案、来夏頃に中間案をまとめ、パブリックコメントや府議会への報告を経て、来年度中に策定する考え。