日本工業経済新聞社(群馬)
2018/10/02
【群馬】群馬県フロン回収事業協会など・2018年度群馬県フロン回収技術講習会を開催
群馬県フロン回収事業協会(藤田実代表理事)と県環境保全課は1日、群馬県庁舎で2018年度群馬県フロン回収技術講習会を開催した。参加した約50人は資格取得を目指して熱心に受講。フロン回収作業については実演を行うのが特徴で、より実践的に学び、資格取得だけではなく、現場のイメージをより分かりやすいような内容となっている。
冒頭、主催者を代表して県環境保全課の金子正明補佐は「フロンの回収については、むやみに大気中にフロンを漏洩しないということで、モントリオール議定書などで世界に対して約束をして取り組みをしているところ。そのために技術的、法律的な知識が求められているということでこのような講習会で学んでいただきたい」と同資格の重要性を語った。
講習は「フロンと地球環境」「フロンの回収と高圧ガス保安法」「フロン類排出抑制法の説明」などをヤマト(前橋市)技術部の柳沢祥博氏、「フロン回収用機器」「フロン回収作業」「フロンの破壊処理」などを藤田テクノ(高崎市)技術部の梅田浩明部長、フロン回収の実演は細谷工業(高崎市)メンテナンス部カスタマーサービスの大谷正樹センター長が担当。フロン回収の安全確保などを目的に、フロン回収・処理に関する技術や高圧ガス保安法・群馬県の生活環境を保全する条例などを学ぶ。
同講習会を受講し修了試験に合格するとフロン類回収作業に精通した「十分な知見を有する者」と認められ、群馬県知事より修了証が交付される。また、同協会などの主催で19年2月25日に開催する「群馬県フロン充填回収技術講習会」への受講参加も可能となり、フロン類充填・回収・点検等の技術者としての資格取得を目指すことができるようになる。