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滋賀産業新聞
2018/10/03

【滋賀】県木之本支所 大川河川の改修事業

 県長浜土木事務所の木之本支所は、長浜市の西浅井町塩津浜地先において実施している「大川河川改修事業」について、その暫定改修計画をより効率的かつ効果的に進めるため、大川における暫定計画河道の検討および設計業務に取り組む。
 事業を所管する木之本支所の河川砂防課では、近く担当コンサルを決め(10月4日入札)、今年度内の完了をメドに河道整備に係わる計画の検討および修正設計等を進め、次年度の護岸工等に備える方針。
 大川の河川改修事業は、長浜市西浅井町の塩津浜地先を対象に平成11年度から事業着手。左岸側に「引き堤」を築造して川幅を現況の17bから52bまで拡幅し、流下能力を現在の毎秒39立方bから、毎秒200立方bまで引き上げる計画で、用地取得や測量等のコンサル業務を経て平成15年度から初工事となる野田橋の橋梁架け替え工事(平成18年6月竣工)を実施。
 事業計画では、西浅井町塩津浜地先の河口から同町余地先までのL3900bを全体区間とし、この内で河口から西浅井中学校近辺の国道303号線付近までの区間L1300bを重点的な整備区間と位置付け、河道掘削工や堤防築堤工・護岸工・橋梁工など河川改修整備を展開。
 国道303号直下流まで概ね用地買収を終え引堤を築造済みで現在、河口域において埋蔵文化財の発掘調査(県文化財保護課担当)と並行して、遺構面を河床下に保存(保護)しつつ、改修計画の流下能力(毎秒200立方b)を確保できる暫定改修計画に沿って、右岸側の連節ブロック工および遺跡保護工(張りブロック工)を進めている。なお、横過工作物である橋梁については、河口から野田橋・大川橋・下関屋橋の3橋の架け替え工事を完了しており今後も引き続き、河口から右岸の築堤・護岸工を進めていく。
 今回のコンサル業務では、河口からL約300b区間について、より効率的な暫定河道の見直し検討を行い、北隣りを流れ河口で合流する岩熊川の設計との整合を考慮しながら、河口処理対策の検討や堤防の巻き方検討、野田橋付近の左岸側における仮締切を考慮した矢板護岸と連結ブロック移行地点の検討等を行う予定。

提供:滋賀産業新聞