神奈川県の県土整備局と企業庁は、2017年度公共工事競争入札の実施結果をまとめた。平均落札率は、県土整備局が前年度比1・7ポイントアップの92・5%、企業庁が0・7ポイントアップの94・3%となった。件数は県土整備局が10件増えた一方、企業庁が6件減っている。
県土整備局の落札件数は条件付き一般競争入札(以下、一般競争)701件と、いのち貢献度指名競争入札(以下、いのち指名)112件の計813件。
平均落札率は、一般競争が1・7ポイント上昇して92・4%、いのち指名が1・6ポイント上昇の92・6%だった。
応札者数は、一般競争の場合で平均10・3者(前年度比0・3者増)、いのち指名の場合で6・7者(同0・4者減)。全体では9・8者(同0・2者増)が応札している。また、入札不成立の件数は一般競争49件(不調30件、応札なし19件)、いのち指名4件(不調3件、応札なし1件)の合計53件で、前年度に比べて2件増加した。
企業庁の落札件数は479件。このうち、一般競争は前年度比6件減の433件で、平均落札率94・2%(前年度比0・7ポイントアップ)だった。いのち指名は前年度と同数の46件。平均落札率は0・6ポイント高い95・3%となっている。
応札状況を見ると、企業庁全体の平均応札者数は前年度と同じ8・4者。入札方式別では、一般競争8・5者(増減なし)、いのち指名8者(0・6者増)だった。入札が不成立に終わったのは34件で、前年度に比べて1件増加。一般競争32件(不調15件、応札なし17件)、いのち指名2件(いずれも、応札なし)の内訳。
県は、250万円超の案件を原則条件付き一般競争入札とする「かながわ方式」を06年4月に導入。また、14年度から県土整備局で、いのち貢献度指名競争入札の試行を開始した。翌15年度からは試行範囲を全庁に拡大している。
提供:建通新聞社