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建通新聞社四国
2018/10/02

【徳島】板野町 道の駅いたの整備事業の実施方針案

 板野町は、2021年春のオープンを目指す「(仮称)道の駅『いたの』」整備について、事業期間や事業スケジュール等の事業内容、公募型プロポーザル方式による事業者の募集・選定に関する事項など整備・運営事業に係る実施方針案を公表した。町はこの方針案に関する意見提案を10月9日まで受け付けており、寄せられた意見等を検討した上で、必要と判断したものは募集要項等に反映させていく考え。今後、11月中に事業説明会を開催する予定(日時等詳細は後日公表)で、事業者の参加促進を図る。実施方針案に対する意見提案の受け付け、問い合わせ窓口は産業課。
 道の駅整備に向け町は、既に事業方式について施設の設計、建設および維持管理・運営の各業務を一括して民間事業者に発注する「DBO方式(Design Build Operate)」の導入を検討しているが、これに伴い今回の実施方針案の中では、事業者の募集・選定を「公募型プロポーザル方式」で実施することにしており、事業者選定に関する手順およびスケジュールとして▽11月ごろ募集要項、要求水準書、審査基準等の公表▽11〜12月に事業者募集▽2019年1月ごろ応募者ヒアリング▽19年2月ごろ事業者等選定委員会(学識経験者等の外部委員と町職員で構成)審査を経て優先交渉権者決定▽19年3月ごろ基本協定等の締結▽19年度中の整備着手▽21年3月ごろの完成−を示している(詳細は募集要項等の公表時)。事業期間は事業者との契約締結日から2036年3月31日までの期間(維持管理・運営期間を約15年間)とし、事業期間中の業務が効果的かつ安定的に実施されている場合には、新たな事業計画等を審査した上で継続可能としている。
 また、実施方針案にある応募者の参加資格要件では、応募者は道の駅全体の維持管理・運営を行う能力を有した単独または複数の事業者によって構成されるグループとし、参加資格として県内に事業所がない者は、開設時までに県内に本店・支店、事業所等を設置することなどを共通要件に盛り込んだ他、設計事業者の参加資格要件では、10年以内に類似施設の基本・実施設計業務の実績があること、建設事業者については経審における直近の建築一式の総合評定値が1000点以上、過去10年以内に類似施設の施工実績などを挙げている。
 道の駅「いたの」の計画地は、川端字中手崎39ノ5他の県道1号徳島引田線西側。面積は約4f。主要施設として管理施設(休憩所含む)、交流広場、地産レストラン、特産物販売施設、温浴施設(足湯)、公衆トイレ、地域情報センター、地域レンタサイクルなどを整備し、農業や観光、地元の商業といったまちの魅力を含めた地域振興の拠点施設として期待が寄せられている。
 造成工事詳細設計はフジタ建設コンサルタント(北島町)、建築物の基本設計業務は阿波設事務所四国支店(徳島市)が担当。民間事業者募集選定アドバイザリー業務はオリエンタルコンサルタンツ徳島営業所(板野町)が担当している。

提供:建通新聞社