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建通新聞社四国
2018/10/02

【徳島】小松島市の脇谷地区公園 専門会議が提言書


小松島市が計画している日峰大神子広域公園(脇谷地区)施設整備は、9月19日付で「専門検討会議」から提言書が提出され、現在、整備内容の見直しを進めている。防災拠点となる高台広場は液状化対策を計画。今後、埋蔵文化財調査の試掘を進める予定で、本格的な埋文調査の方針を確定した後、工事のできる部分から着工する方針。手続きに時間がかかることから、本格的な工事開始は2019年度以降になる予定。
 専門検討会議(会長・山中英生徳島大学教授)は1月に設置され、計3回の会議を経て提言書をまとめた。施設整備の基本方針として植栽計画、園路整備、各施設計画、その他−を決めている。約3・2fの既存の都市公園を再整備する予定で、3月に西側の一部コンクリートや水道管に伴う撤去工事を発注したが、18年度の工事は未発注。今後、埋蔵文化財調査のエリアの確定を急ぎたい考え。場所は中田町脇谷。設計はエコー建設コンサルタント(徳島市)。
 提言書の主な内容は次の通り。
 ▽植栽計画−四つの植栽ゾーンで構成。色彩は四季を通じて「白」を基調とした花木の空間づくりを目指す。守るゾーンは芝生広場と駐車場で既存樹のサクラ(ソメイヨシノ)は可能な限り有効利用を図る。創るゾーンはエントランスと高台広場で市の花であるハナミズキ(白以外にピンクも)を植栽。「活かす」ゾーンは健康エリアで日峯山の自然植生であるアオダモ、アカマツを植栽。安らぎゾーンは自然ふれあいエリアで公園外周市道沿いにイチョウ並木など遊歩道沿いに季節を実感できる植栽
 ▽園路計画−縦断勾配は4%以下。エントランス園路は幅員15bを確保。管理車両が通行する園路は幅員3b、車両が通行しない園路は幅員2bを確保。駐車場進入路は幅員5・5b以上。多目的・運動広場への通路は2カ所とし南側は幅員5b、北側は3bを確保。階段は幅員2bを確保。高台広場の歩行者坂路〜多目的広場観覧席に進入できるスロープを設置
 ▽各施設計画−休養施設は50〜100bを超えない範囲に1カ所。ベンチ横には原則的に落葉樹。小便小僧の銅像は芝生広場に移設。小規模の遊具を芝生広場に、小運動等が可能な健康遊具を健康エリアに設置
 ▽その他−芝生広場と高台広場(津波に備えた防災拠点として液状化対策した耐震構造)、球場を整備

提供:建通新聞社